
日本肺癌学会の調査によると、
「2020年は肺がん患者のうち、8600人が診断されず、
治療の機会を逃している可能性がある」と報告されています。
これは新型コロナウイルス感染症により受診が減ったからと言われています。
2021年はまだ統計はでていないものの、
10月までの調査では2020年より減少傾向です。
他のがんも健診の減少傾向がみられます。
がんは早期発見早期治療が大事です。
早ければ早いほど苦しい症状を出さずに治療を進められるチャンスが増えます。
私自身、がん患者さんの治療に携わっていたことがありますが、
進行癌の患者さんは痛みや呼吸困難、吐き気、倦怠感、死の恐怖、
先へのつよい不安など様々な苦痛が出てきます。
逆に早期で発見されたかたは、
症状が少ないうちに治療を進めていけ、
完治した方も多くみられました。
進行癌の患者さんを見ると「もっと早く見つかっていたら…」と
心苦しい思いをしました。
やはり早期発見、早期治療はとても重要です。
この経験を通して、根拠のない癌治療を進める民間団体や
「癌は〇〇を食べて放っておけば治る」というような医者を嫌悪しています。
健診を先送りにすることで、
その機会を失う可能性があります。
健診を控えている方は、ぜひ受けてみてください。
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